美大生は就職できない!仕事がない!というのは過去の話。
いま、美大卒業生の多くは社会で活躍しています。
近年、社会におけるデザインやクリエイティブな能力の重要性が認識され、現在多くの企業が新しい感性を備えた人材を待望しており、芸大・美大出身者の活躍の場が増えているのです。デザインを専攻する学生に留まらず、描写力、発想力、色彩感覚、形態表現などを高めてきた絵画系の学生や工芸・彫刻の学生も、創造的な仕事の担い手として企業から歓迎されています。
以下、2017年度の武蔵野美術大学の進路状況です。就職希望者の就職率は、実に9割を超えています。デザインなどに関わるクリエイティブ系の就職が全体の6~7割を占めますが、近年では総合職・一般職・販売職などに就く学生も増えてきており、進路の幅が広がっています。
一方、絵画系・工芸・彫刻の中には作家希望の学生も多数います。そのような学生は、卒業してアルバイトをしながら作家活動を行っていく場合が多いようです。中には就職したり、教職についたりしながら仕事と作家活動を両立して続けていく人もいます。すぐに花が開かなくとも地道に作家活動を継続し、三、四〇歳台で専業作家として活躍している人もたくさんいます。
多くの美大生は厳しい受験を乗り越えたことで、自信と主体性、創造力と技術を身に付け、大学生になりさらにその力を高めていきます。この力は、今広く世の中で求められている力です。美大卒業生は、社会が求める需要に応えられる人材といえるでしょう。