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講師紹介

美術予備校の講師は芸大・美大を卒業して作家活動をしながら講師をしている社会人講師と、いま現在芸大・美大に通っている学生講師がいます。社会人講師の経験値、受験を乗り越えたばかりの学生講師の技術力の高さと新鮮な感覚、両者がバランスよく調和することで、生徒の皆さんたちによりよいアドバイスや指導が提供できるわけですが、それに加えてモノづくりに携わっている人たちであるということが説得力に繋がるのだと思います。

さて、今回は当学院の油絵科及び基礎科講師の津絵太陽先生(本名:津江太陽)について紹介します。津絵先生は東京芸術大学油画の学生でありながら、精力的に作品発表も行っています。そして今年度、第94回白日会展において白日賞を受賞されました。

おめでとうございます!

以下、津絵先生にご協力いただきました。津絵先生のメッセージは、きっと受験生の皆さんたちにとって励みになると思います。

受賞作品 タイトル「さかのうえのまち。」 

 

Q:絵を描くときに大切にしていることはなんですか?

第一に大切にしているのは、モチーフに取り巻く空気感です。具象的な絵でありますが、目には見えない独特の空気感 ― 湿度やにおい ― を感じさせることができればと思っています。また、作品が長く残り続け、時間を経てより味わい深くなるよう、支持体や顔料、オイル等の素材について知るとともに、それらの性質に対して忠実に扱うことを心がけています。

 

Q:受賞作について聞かせてください。

まず最初に頭に浮かんだのは構図です。それに合う風景を探し歩き、やっと見つけたのが茨城県取手市の民家の庭でした。制作に当たり取材の許可も取りました。自分にとっては過去最大サイズの作品で、この一枚だけを描くのにひたすら3ヶ月、必死で仕上げました。

 

Q:予備校の生徒たちや美術をこれから始めようとしている人たちにアドバイスをお願いします。

「自分にはできない」と思わず、また「あなたにはできない」と誰かに言われたとしても、決して折れないでください。美術の基本的な技能は、しっかり続ければかならず身につきます。正直に言えば、僕も「自分にはできない」と思ったことが何度もあります。しかし、それを克服しようと努力し続け、乗り越えるうちに、乗り越える楽しさが生まれました。苦しくても諦めない。できれば毎日描く。続けていけば何でもできるようになります。頑張ってください!

 

津絵先生、ありがとうございました。

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